「結論から話して」が一番むずかしい
新人研修やビジネス書で必ず出てくる「報連相は結論から」というアドバイス。
正しいのはわかるんです。でも実際にやろうとすると、
「結論って、何を結論って言えばいいの?」
「そもそも何から話せばいいのかわからない」
となってしまう人、結構多いんじゃないでしょうか。
これ、責めるところじゃなくて、単純に「結論から話す」のやり方を教わってないだけだと思うんですよね。
そこで今日は、ちょっと変化球ですが「古畑任三郎」を見習う方法を紹介します。ドラマ好きな方にはピンとくるはずです。
古畑任三郎の展開を思い出してみる
古畑任三郎、ご存知でしょうか。田村正和さん主演の刑事ドラマです。
このドラマ、普通の刑事ドラマと構成が真逆なんです。
普通の推理ものは「事件が起きる→犯人を探す→最後に犯人が判明する」という順番ですよね。
でも古畑任三郎は、最初に犯人が丸わかりなんです。冒頭で「あ、この人が犯人だな」と視聴者にバレます。
そこから古畑さんが、
- いつ、犯行が行われたのか
- どのように、犯行が行われたのか
- なぜ、その人が犯行に及んだのか
を、順番に紐解いていく。これが毎回めちゃくちゃ面白い。
つまり構成としては「結論(犯人)→いつ→どのように→なぜ」という順番になっているんです。
これ、そのまま報連相の型として使えます。
報連相に当てはめてみる
古畑任三郎の展開を報連相バージョンに置き換えると、こうなります。
| 古畑任三郎 | 報連相 |
| 犯人はこいつだ | 結論(何が起きた・どうしたい) |
| いつ | いつの出来事か |
| どのように | どういう経緯・方法で起きたか |
| なぜ | 原因・理由・背景 |
例えば、こんな報告を想像してみてください。
「すみません、A社への納品が遅れそうです(結論)。今週金曜の予定でしたが、来週月曜になりそうです(いつ)。部材の在庫が足りなくて、追加発注をかけている状態です(どのように)。発注先の工場が先月から生産ラインを縮小していて、リードタイムが伸びているのが原因です(なぜ)」
どうでしょう。上司からすると「結論から言ってて、状況もすぐ理解できる」報告になっているはずです。
古畑任三郎を意識するだけで、この型が自然に頭に浮かぶようになります。
報・連・相それぞれでの使い方の違い
この型、報告・連絡・相談で少しだけ使い方が変わります。
報告:一番この型がハマります。「犯人はこいつだ(結論)」を先に言い切ってしまうのがコツです。「〜になりそうです」「〜が終わりました」を最初の一言に入れる。
連絡:連絡は基本的に事実の共有なので、「なぜ」の部分は省略してもOKなことが多いです。「結論→いつ→どのように」の3点だけで十分伝わるケースが多いです(ここは状況によります)。
相談:相談は最後に「なぜ」の代わりに「どうしたらいいか迷っている点」を付け加えるとうまくいきます。「結論→いつ→どのように→ここで迷っている」という形です。
話す前に紙に4つ書き出すだけでいい
いきなり口頭で組み立てるのは難しいので、報連相の前にメモ帳やスマホに、この4つだけ書き出す練習をおすすめします。
- 結論(一言で言うと?)
- いつ
- どのように
- なぜ(or 相談したいこと)
これだけです。文章にしなくていい。単語で並べるだけで十分です。
話す前に30秒これをやるだけで、「あれ、何から話せばいいんだっけ」がなくなります。慣れてくると、頭の中で自動的にこの順番に並び替えられるようになります。
部下・後輩に教えるときも「古畑」は使える
もし自分がこの型を教える側になったときも、「古畑任三郎みたいに話してみて」は意外と伝わりやすい言い方です。
「結論から話して」だと抽象的すぎて伝わらなかった相手にも、「犯人はこいつだ、から入って、いつ・どのように・なぜの順で説明する感じ」と言うと、具体的なイメージが湧きやすいです。
まとめ:型は自力で作れる。仕組み化するならシステムの出番
今回紹介した型は、誰でも今日からタダで実践できるものです。メモ帳に4項目書くだけなので、ぜひ試してみてください。
ただ、これを組織全体の習慣にしようとすると、意外と大変です。日報や報告フォーマットに「結論・いつ・どのように・なぜ」の欄をあらかじめ用意しておけば、自然とこの型で書く癖がつきますが、Excelや紙のフォーマットだと更新や周知が面倒だったり、結局誰も書かなくなったりしがちです。
C3Worksでは、こうした報告・日報・申請ワークフローを、その会社のやり方に合わせて社内システムとして作っています。フォーマットに項目を組み込んでおけば、書く人が自然とこの型で書くようになりますし、月5万円からサーバー代・保守込みで運用できます。自力で仕組み化するのが大変だと感じたら、一度相談してみてください。